脚長紳士回顧録

ただただ美しいモノが好きな新規オタクの戯言

『to Heart〜恋して死にたい〜』を見て死にたくなった

 

こんにちは

気がつけば我が国日本も熱帯地帯になっており、突然の集中豪雨に心が折れる毎日です。

そんな湿気と豪雨と戦いながらも皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

先日深田恭子堂本剛ダブル主演、to Heart〜恋して死にたい〜』

常日頃お世話になっておりますTSUTAYAさんにてレンタルした。

 

movie-tsutaya.tsite.jp

 

 

f:id:clm18clm:20170727113407j:plain

futari~いつもそこにキミがいたから~ 愛はパワーだよ!

 

 

堂本兄弟深キョンがゲスト登場した回*1で剛くんが光ちゃん

光ちゃん、愛はパワだよっ!』

と再現するVTRを見てからいつかは見なければ…と温めておいたこの作品。

 

 

ざっくり感想を言うならば

 

回を追うごとになんて甘酸っぱく、切ない純愛ストーリーなんだ…

そして恋をしていない私はたまらなく寂しくなり虚しさを感じずにはいられない

 

そんな素敵なプラトニック・ラブ*2ドラマだった。

 

小松江里子の作品は『青の時代』も見たが、今回の『to Heart〜恋して死にたい〜』をみてプラトニック・ラブのイメージがかなり濃厚になった。そのくらいこの作品も純愛模様が強く印象的だ。

 

...それにしても小松江里子様々だ。若き演技派俳優剛くんの魅力を最大限に引き出してくれてありがとうとファンレターを送りたい。

 

 

▽あらすじ

 

プロボクサーを目指す時枝ユウジとデパートのクレープ屋で働く三浦透子がレンタルビデオ屋でレンタルしたビデオを取り違える所から始まる。初めはお互いにあまり良くない印象だったが一生懸命にトレーニングをするユウジを見かけた透子は彼に惹かれていく。ノストラダムスの予言で世界滅亡する前に思いっきり恋をして死にたいと思った透子は、その相手こそユウジだと思い毎日遠くからユウジを見つめ徐々に距離を縮めていく。だがユウジはアルバイト先の店長であり、兄弟のように親しいかおりに密かに想いを寄せていた為、透子の告白を断ってしまう。それでもユウジのそばにいたい透子は時枝ユウジのトレーナーで元日本ジュニアウェルター級チャンピオンの吉井と打ち解け、一番のファンとして後援会会長となりそばにいるようになる。あまりにも真っ直ぐな透子の思いに揺れるユウジだが、そんな真っ直ぐに恋をする透子をよく思わない淳子*3が透子が二股しているように細工をしたことでユウジは「最低な女」と透子を突き放してしまう。

 

透子はユウジに、ユウジはかおりに...「片思いこそが究極の純愛ではないのだろうか。」というテーマに基づいた片思いの連鎖が凄まじい甘く切ない純愛物語である。 

 

▽感想 (※ネタバレ含みます)

 

深キョン演じる三浦透子はとても健気で真っ直ぐで美少女深キョンが演じるから尚更健気さが際立ち、ただただ可愛い冥利に尽きる!!

しかしながら序盤の"?!この時代ってこんなの普通なの?!"とアワアワしてしまうようなストーカーっぷりには驚かされた。今の時代なら確実にヤバいやつなのでヒロインとして採用されないレベルのストーカーっぷりだった。

 

そしてそんな健気で真っ直ぐな透子に愛されているのが剛くん演じる時枝ユウジ。時枝ユウジはプロボクサーを目指す傍、アルバイト先の花屋の店長かおりに想いを寄せている。ボクサーなら気性の荒い性格なのか(偏見だ)と思うが全くそんな要素はなく、気の利く優しいとにかくいい奴な時枝ユウジ。献身的にかおりを支え、ストーカー気質な透子を受け入れ、魔性の女淳子のお色気作戦には靡かない。こんなにも素晴らしい男性像の時枝ユウジを我等が堂本剛が演じているのだ。若き演技派剛くんの演じるユウジは肉体美も素晴らしい。ボクサー役とあって背筋までしっかりと鍛え抜かれた素敵なボディーが拝めるのはこの作品だけだろう。

 

何よりも忘れてはならないのが、プロデビュー戦で格下の相手に負けてしまいボクシングから遠ざかるなか、想いを寄せていたかおりの婚約者に出会ってしまったダブルパンチ傷心時枝ユウジが透子とたまたま電車で遭遇しゲームセンターに行くシーン*4

さっきまで一緒に楽しんでいたユウジの姿が見えなくなっていることに気がついた透子。館内でユウジを探すと自動販売機の前で自らの傷心を慰め煙草を吸い、物思いに耽る時枝ユウジ

 

f:id:clm18clm:20170729094347j:image

 

……

 

 f:id:clm18clm:20170729094404j:image

 

……

………

 

は、儚い…儚いぞ、時枝ユウジ…途轍もない哀愁漂うこの表情

一つ一つの仕草や表情から剛くんの演技が大好きだと痛感させられる。

 

また煙草という武器と相まって儚さ1000%で堪らなくときめいた。煙草を吸う人は…という方もいるかと思うが大人と子供の狭間にいる若干20歳の青年が持つ特有の儚さなのでここは外せない見所だ。是非チェックして欲しい。

 

そんな時枝ユウジに想いを寄せられる花屋の店長かおりは、婚約者がありユウジの思いに気づきながらも弟以上恋人未満にしか見ていない。結婚式に向け打ち合わせを行うが、そのタイミングで雑誌やフラワーアレンジメント本の出版等の大きな仕事が入り、仕事と家庭の両立が出来ず婚約破棄となってしまう。そして傷心している時にユウジの優しさに気づき寂しさを埋めるために体の関係を持ってしまうわけで、どこまでも自分本位で恋愛には向かないタイプだな。と思ってしまうが、ストーリーを盛り上げるための必須キャラではあるから仕方あるまい。と頭でわかっていながらも主人公に幸せになって欲しい派である私は、かおりがいなければ透子とユウジは幸せになるのに…と思わずにはいられなかった。

 

そんな弟以上恋人未満の関係を越えてしまったのが、婚約破棄になった直後の台風の日。

花の買い付けに出向いたかおりとユウジは大雨の影響で車が脱輪してしまい近くのペンションに泊まることになる。あいにく部屋が1部屋しか空いておらず同じ部屋で泊まることになるが、ここで傷心かおりが爆発する。婚約破棄となった寂しさで何かに縋りたくなったのか、自分の事をずっと好きでいたユウジがいつも自分の辛い時に支えてくれていたことに気がつき体の関係を持ってしまう。

 

これは明らかにプラトニック・ラブに反した欲深い人間の心理である。片思いこそが究極の純愛である事を象徴する為のワンシーンとも考えられる。『結婚』という形で結ばれたかおりは婚約破棄となり、婚約者への気持を忘れらず、その寂しさを埋める為に自分の事を好きなユウジを受け入れるが、結果的にかおり自身も、ユウジも傷つけてしまった。

  

 

そんな3人の三角関係で進んでいくのかと思いきやそんなに単純なドラマではなかった。透子とユウジを邪魔しようと魔性のエレベーターガール淳子が現れ、かき乱していく。淳子は一般的に男ウケの良いタイプで今まで自分に落なかった男がいなかった為か本気の恋愛をしたことがなく、自分の寂しさを人の彼氏を落とすことで埋めていたかなりの魔性の女。あまりにも真っ直ぐに恋愛をする透子をみて面白くないと思い、透子の男を落として傷つける事で優越感を得ようとするが、亮介*5と透子の二人が恋人だと勘違いをし、亮介と関係を持つが、ユウジ以外眼中にない透子は全く動揺しなかった。そんな透子をみて「姉さん、流石っす!」と1人で突っ込んでしまった。

そして淳子は透子が本当に想いを寄せる人がユウジであると知り、ユウジの所属するボクシングジムでユウジと同期の小林と透子が出来ているように仕組む。そこで真っ直ぐな透子に惹かれ始めていたユウジが『最低な女だな』と透子を突き放し、流石の透子も女のプライドが傷つけられユウジと距離を置いてしまう。

 

あまりにも卑怯な淳子に対して透子は、ユウジへの自分の愛が本物である事を証明するために、デパートの屋上の縁を歩いて『ユウジの為なら命をかけれる』と淳子に見せる。それを見た淳子はあまりも真っ直ぐに恋をしている透子にさらに嫉妬心を燃やし、自分もそのくらい出来ると透子の真似をする。しかしその拍子に足を滑らせ落下してしまう。あまりにも急でアホらしい展開だが、淳子は病院に運ばれ怪我を負ったが命に別状はなかった。透子から連絡を受けたユウジと吉井が病院に来たことから吉井が淳子の看病をするようになり、淳子は吉井の男らしさの中に垣間見える優しさに惹かれていく。まさかのそこが…という展開だったが、淳子は本当の恋愛に気付き吉井にアタックをする。しかし吉井は亡くなった奥さんの事、年もダブルスコア違う淳子には自分より相応しい人がいる…と淳子の気持ちには応えることはなかったが、結果オーライ淳子は本当の恋をすることができた。

 

 

 『片思いこそが究極の純愛ではないか』

何度か本文中にも上げているが、この作品は『片思いこそが究極の純愛ではないか』というテーマに基づいて描かれている。その為片思いの連鎖が凄まじい。

 

透子はユウジに、ユウジはかおりに、かおりは婚約者(例外)*6に、亮介は透子に、淳子は吉井に…みんな片思いだ。淳子に関しては終盤に吉井と良い雰囲気になるがダブルスコア違う事等吉井の中で引っかかることが多く結ばれはしない。それぞれが片思いである事で傷つき、切ない思いをするが、確かにプラトニック・ラブには1番近いかもしれない。

人間というものは、 心が繋がってしまうと肉体的な欲求が出てきてしまいプラトニックな恋愛ではなくなってしまう場合がほとんどだろう。それを表現したシーンが、弟以上恋人未満とユウジに対して思っていたかおりが心の傷によって理性を失いユウジと体の関係を持ってしまったシーンだろう。つまり相手にも自分に好意を持って欲しい、少しでも良い所を見せたいと思うことの出来る片思いが、1番相手を思いやり、相手の為に理性を保って接することができる為『片思いこそが究極の純愛』と言われる所以ではないのだろうか。

 

 

▽最後に

 

透子の恋愛に対する姿勢があまりにも純粋無垢で真っ直ぐなので、「健気で可愛いな」と思う反面、あれ?こんなに純粋に恋した事あったか、私。と思い過去を振り返ってみたが私のメモリーに該当するラブストーリーが一つも見当たらない為非常に虚しくなり、死にたくなった。

ここまで真っ直ぐに好きな人に向かって行ける人はなかなかいないだろうが(そう思いたい)、いつか私も透子のように真っ直ぐな恋愛がしたい。そしてそのまま死ねたら本望だ。

 

 

『to 干物女~恋してないから死ねない~』

 

今の私にタイトルをつけるならばこうだろう。

 

 

 P.S. 5話に光一さんがカメオ出演している。KinKi Kidsファンの方には是非そこもチェックしてみて欲しい。

 

 

*1:2009/03/15放送堂本兄弟エンディング5秒

*2:肉体的な欲求を離れた精神的恋愛

*3:透子と同じデパートでエレベーターガールとして働く女。本気の恋をしたことがなく、人の彼氏を取ることで自分の存在価値を感じている。

*4:第2話 恋して死にたい

*5:透子と同じデパートの屋上で働く男。透子のことが好きで昼食を一緒に食べたり、デートに誘ったりとずっとアピールをし続けている。

*6:※婚約破棄になるがお互いに気持ちは好き同士のまま